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【フカセ釣りの始め方】おすすめのタックル・装備品・エサを釣り歴34年の筆者が初心者向けに解説!

  • これからフカセ釣りを始めたい…
  • どんな道具を揃えたら良いかわからない

これからフカセ釣りを始めようとする人が「難しそうな釣り」、「揃える道具が多そう」などとハードルを高く感じてしまうことは少なくないでしょう。
実際に私もそうでした。

私の場合、「堤防でのんびりとウキをながめながら過ごす休日も良いなぁ」と思って始めたフカセ釣り…。
これがドハマりでした!

私の釣り歴は34年、フカセ釣りに関しては16年。
フカセ釣りを始めて3年目で某メーカー主催のグレり全国大会に出場することもできました。
今まで様々な釣りをやってきましたが、フカセ釣りほど熱中した釣りはありません。

やってみると竿も仕掛けも長く、初めは難しく感じるかもしれません。
またフカセ釣りには撒き餌が必要不可欠で道具も多くなります。

そこでこの記事では初心者でも迷わずに必要な道具が揃えられるよう解説します。

実際にやってみると、
シンプルな釣りですよ!

目次

フカセ釣りとは

仕掛けは、糸と針だけ。
釣り方は、針につけた餌の重みだけで潮流に漂わせ、魚がいるタナ(泳層)を探る釣りです。

足元だけを狙うのであればこの仕掛けで釣ることができますが、沖のポイントを狙うことは困難です。

そこで用いる道具がウキ

ここではウキを使用したフカセ釣りについて解説します。

フカセ釣りの主な対象魚

フカセ釣りはマキエを撒くことにより、様々な魚が寄ってきます。
その中で主なターゲットとなる魚を紹介します。

  • チヌ(クロダイ)
  • グレ(口太グレ、尾長グレ)
  • アジ
  • マダイ
  • イサキ

チヌ(クロダイ)

チヌは年間を通して狙うことができるフカセ釣りで人気ターゲット。
各メーカーでチヌ釣りの大会が開催されゲーム性が高い魚です。

数・型ともに期待できるのが、春の乗っ込みの時期。
春は産卵で浅場に群れで回遊してきます。またエサ取りも少なく狙いやすくなります。

フカセ釣り以外にもヘチ釣り、ダンゴ釣り、ルアー等、多彩な釣り方で狙うことが出来る身近でな魚です。

グレ(口太グレ、尾長グレ)

グレの主な釣期は、寒グレ(12~3月)と梅雨グレ(5~7月)。
尾長グレは梅雨が明けた夏も狙えます。
※時期はエリアによりずれがあります。

釣りやすいのは、エサ取りが少なくなる寒グレ。
良型のグレが多くなります。

グレもチヌ同様に大会が開催され人気があるターゲットです。

アジ

アジも年間を通して狙うことができる魚です。
水温が高くなる夏は小型のアジが多くなります。

近年はルアーで釣るアジングの人気が高まっていますが、
フカセ釣りで狙うのも非常に面白いです。
特に明るい時間帯に釣れるアジは、アタリが小さくタナもシビアです。

食べても美味しく、刺身・フライ・塩焼き等と家に帰ってからの楽しみも増えますよ!

マダイ

マダイも年中狙えますが、主な釣期は春と秋。

マダイが多いポイントもあり専門に狙う方もいらっしゃいますが、チヌやグレを狙っていてマダイが釣れたというパターンが多いのが現状でしょうか(笑)
海面に赤い魚体が上がってきたときは少しテンションが上がります!
マダイは大型になるので、専門に狙う場合は太い仕掛けで臨みましょう!

イサキ

イサキの釣期は梅雨前後(5~7月)。
この時期になると産卵期磯場等に接岸し、フカセ釣りで釣りやすい時期になります。

この時期のイサキは脂がのって、食味も最高!
釣って良し、食べて良しの人気ターゲット!

潮通しが良いポイントが狙い目です。

フカセ釣りに必要なタックル、仕掛けを紹介

フカセ釣りは竿・仕掛けの種類の多さに戸惑う方もいらっしゃるかもしれません。
一つ一つ見ていきましょう。

タックル

使用するタックルについて紹介します。

磯竿

号数は、1~1.5号を使用します。
長さは、5.0~5.3mのものが一般的です。
5.0mは手返し重視で、競技モデルに採用されていることが多いです。

オススメは磯竿、1.2号の5.3m。

磯竿の1.2号は口太グレを狙う際によく用いられる号数です。
この号数であれば良型のグレ・チヌに対応できます。
磯を視野に入れなければ、1号の竿がより柔軟性がありチヌ・グレ(中型)に向いています。

沖磯で大型のグレがよく出るエリアに行かれる方は1.5号があれば安心でしょう。

磯竿で4m台の竿もありますが、最初に買う竿としてはオススメしません。
理由として竿が短いとハリスを長く取れません。
釣りをする中でハリスを長く取った仕掛けが有効な場面があります。
また竿が短い場合、磯場等で手前に張り出た障害物をかわすことが難しくなります。
さまざまなケースに対応できるようにまずは5.3mの磯竿を選びましょう。

リール

2500番前後で2号までの糸が150m巻けるもの。

オススメはレバーブレーキリール。
レバーブレーキ無しでも可能ですが、魚とのやり取りでレバーブレーキがあった方が扱いやすいです。

仕掛け(小物類)

次に仕掛けについて紹介します。
仕掛けの概要は下図のようになります。

  • 道糸
  • ウキ止め糸
  • シモリ玉
  • ウキ
  • ウキストッパー
  • ハリス
  • オモリ

道糸

素材は、ナイロンラインがオススメ。
他にもPEラインやフロロカーボンラインがありますが、伸縮性があるナイロン製が良いでしょう。

号数は、1.5~2号。
道糸の号数が大きくなれば、飛距離の低下や風の影響を受けやすくなり、仕掛けを自然に流すことが困難になります。
道糸が細いと魚とのやり取りで切れてしまわないか心配になる方もいらっしゃるかもしれませんが、柔軟性がある竿でレバーブレーキやドラグを使いながら魚との引っ張り合いをしても、そう簡単に道糸から切れてしまうことはありません。
太くても2号までが良いでしょう。

昨今のフカセ釣りでクロダイや口太グレを狙う場合、1.3~1.75号の道糸を使う釣り人が多いです。

ウキ止め糸

道糸にウキ止め糸を結び、その位置でウキが止まります。
半誘導仕掛けではこのウキ止め糸を使用します。

シモリ玉

シモリ玉は、ウキ止め糸とウキの間に使います。
ウキ止め糸がウキの穴を通らないようにするための道具です。

ウキ

ウキの役割は、仕掛けを飛ばす、潮流を掴む、アタリを伝える等があります。
円錐ウキ、棒ウキ、カン付きウキ等、各メーカーから多くの種類のウキが販売されています。

半誘導仕掛けを想定した場合、まずはB、3B、5Bの浮力のウキを用意すると良いでしょう。

0号前後ウキを使用した全誘導の釣りもありますが、初心者にはオススメしません。
仕掛けが軽くなり、馴染みがわかりにくいためです。

まずはしっかりとガン玉を使って馴染む感覚を掴みましょう。

ウキストッパー

ウキストッパーは、ウキの下に装着してウキが針まで落ちないようにするための道具です。
視認性が高い色が多く、このウキストッパーでアタリを取ることもできます。

ハリス

フロロカーボンラインをメインに使用します。
フロロカーボンラインはナイロンラインより比重が高く、馴染みが良いのが特徴です。

チヌの場合、1.5号前後
口太グレの場合、1.5~2号

釣り場の地形等で選択する号数は変わります。

魚の食いが悪い場合、釣り人によっては1号前後まで号数を落とす方もいます。

チヌの場合、中軸の2号前後
口太グレの場合、細~中軸の5号前後

がオススメ。

各メーカーより様々な種類の針が販売されています。

針は、大きく分けると軸の太さと形状で分類できます。
軸の太さは細軸、中軸、太軸があります。
形状は軸の長さのによる違いがあります。

例えば、食い渋り対策では細軸で軸が短いタイプの針。
これはなかなか口を使わない魚を違和感なく食い込ませるイメージです。

針の種類が変われば魚が口を使う場合があります。数種類は用意しましょう。

オモリ

オモリはウキの浮力調整、風や潮の流れ等状況に合わせて使用します。

用意するのは、ガン玉のB~5B、1~8号
種類が多くなりますが、最初はそれぞれ細かく用意した方が微調整がしやすくなります。

経験を積む中で使用するガン玉が固定される場合もあります。その時は使用するガン玉の号数のみを釣り場に持ち込みましょう。

装備品

フカセ釣りではマキエを使用するため、これから紹介する装備品が必要になります。
また快適・安全な釣行のためにウェア類についても紹介します。

バッカンまわり

  • コマセバッカン
  • 水汲みバケツ
  • コマセミキサー
  • エサ箱
  • マキエ柄杓
  • 柄杓立て
  • クーラーボックス

コマセバッカン

各メーカーより40センチ、36センチのものが販売されています。

オーソドックスな40センチのバッカンをまずは選びましょう。
大きいほうがマキエも作りやすいです。

水汲みバケツ

海水を汲み上げ、撒き餌を作ったり釣り場を洗うために使用します。
釣りをしている間は、水を汲んで近くに置いておくとエサで汚れた手を洗うのに便利です。

強風時は常に水を汲んだ状態にして、風で飛ばされないように注意しましょう。

マキエミキサー

オキアミを砕いたり、撒き餌を混ぜるのに使用します。

名称はミキサーの他にマゼラーやブレンダー等があります。

エサ箱

エサ箱の中に仕切りがあり、数種類の餌を入れられるものが使いやすいです。

マキエ柄杓

長さは70~80センチ。
カップの大きさはS~Mサイズ(15㏄前後)。
クロダイ釣りでは、Lサイズと大きめのカップを使用する場合もありますが、大きいカップは慣れないと投げにくく初心者にはお勧めしません。

フカセ釣りでは釣りをしている間、マキエ柄杓を振り続けます。
そのためマキエ柄杓が自身の手に合わないとストレスに感じます。

私はグリップがEVA素材のものを購入し、自身の手に合うようグリップを削って使用しています。

柄杓立て

コマセバッカンに付けて、撒き餌柄杓を立てるための道具です。

水を入れて使用し、撒き餌柄杓のカップの内側に撒き餌がくっつくのを防止します。
カップに撒き餌がくっつくと飛距離がでません。

クーラーボックス

クーラーボックスには飲み物や使用するエサ、予備のマキエ等を収納します。
25L程の大きさがあると良いでしょう。

ホームセンター等で売られているクーラーボックスでも良いですが、フタのロックが弱いものが多いです。
瀬渡しの利用を視野に入れるなら、釣具メーカーから出ているものを選びましょう。

ウェア類

  • フローティングベスト
  • 帽子
  • 偏光グラス
  • フィッシンググローブ
  • フィッシングタオル
  • 磯靴

フローティングベスト(救命具)

釣りをする場合、救命具を必ず着用しましょう。
フカセ釣りでは小物類が多くポケットが多いフローティングベストが良いです。

帽子

直射日光や風雨から頭部を守ります。
またツバによって、目に入ってくる太陽光を防ぐことができます。

フカセ釣りでは、道糸やウキを常に観察します。
その際に太陽光が目に入ってくるとまぶしく非常に見づらいです。
ツバを利用してまぶしさを軽減すると見やすくなります。

偏光グラス

偏光グラスをかけることにより目の保護のほかに水中を観察しやすくなります。
仕掛けやマキエの動き、エサ取りや沈み瀬等が確認できることは釣り人にとって大きなアドバンテージです。

余裕があればレンズ色が暗め(晴天時)、明るめ(ローライト時)の2つを用意し光量によって使い分けると、より水中を見やすくなります。

フィッシンググローブ

フィッシンググローブを着用することにより、ケガと防寒さから手を守ることができます。

岩場にはカキやフジツボが多く付着しています。足を滑らせて手をついた場合、グローブをしていないと手を切ってしまい釣りどころではありません。

また冬場には、手のかじかみを軽減できます。
かじかんだ手で針を結んだりガン玉をつかむことはかなりしんどいです。

安全・快適に釣りを楽しむために、必ずフィッシンググローブを着用しましょう。

フィッシングタオル

フカセ釣りではエサの付け替えが多く、腰付近に付けて汚れた手を素早く拭き取れるようにします。

磯靴

磯靴の底面は、スパイクやフェルトが付いていて滑りにくい構造になっています。

磯は足場がゴツゴツした場所が多く、また海藻等が岩に付着した場所もあり、転倒のリスクが高くなります。

磯に行く際は、磯靴を必ず着用しましょう。

その他

  • ロッドケース
  • 玉の柄
  • ラインカッター
  • ガン玉外し

ロッドケース

磯竿の保護や収納だけでなく、リール、玉の柄、小物類等を収納できます。

ロッドケースに道具をまとめることにより、コンパクトに持ち運びができます。

玉の柄

5~6mのものを使用します。

高い堤防等では6mの長さがあると良いでしょう。

ラインカッター

フカセ釣りでは、針やウキの交換で仕掛けを結び変える場面が多くあります。
ピンオンリールに付けて携帯すると便利です。

ガン玉外し

状況の変化に合わせて、ガン玉を付けたり外したりします。
ガン玉を付ける場合は噛んで簡単に付けることができますが、外すのはガン玉外しがないと外せません。
ラインカッターと同様にピンオンリールに付けておくと便利です。

フカセ釣りのマキエとツケエサを紹介

フカセ釣はマキエで魚を寄せて活性を上げて、そこにツケエサを紛れ込ませて魚に食わせる釣りです。

マキエ撒き餌さ・ツケエサともにオキアミがメインになります。より釣果を上げるためにオキアミ以外にも様々なエサがあります。

各エサについて解説します。

マキエ

  • オキアミ
  • アミエビ
  • 集魚剤
  • パン粉

オキアミ

フカセ釣りのマキエと言えば、オキアミ。
マキエに入れる生エサとして、オキアミが広く普及していて手に入れやすいです。
釣具店で冷凍されたブロックが販売されています。

ボイル加工されたボイルオキアミのブロックもあります。
グレやチヌのマキエとしても使用しますが、マダイや尾長グレのマキエとして使用する釣り人が多いです。

アミエビ

アミエビはサビキ釣りのマキエとして主流ですが、フカセ釣りでも使用します。

特徴は集魚効果と遠投性の高さです。

アミエビはにおいが強く、粒が細かいことから拡散性があり高い集魚効果が期待できます。
このことから低水温期に使用する釣り人もいます。
粒が細かいことで集魚剤と混ぜると、まとまりが良く遠投がしやすくなります。

集魚剤

オキアミやアミエビだけでは、飛ばすことができないので集魚剤を使用します。

集魚剤には麦やコーン等、魚が好む添加物や成分が配合されており、魚種ごとに様々なものが販売されています。

パン粉

増量効果があり、集魚剤に加えて使用します。
比重が軽いことから、魚を浮かす効果も期待できます。

ツケエサ

  • 生オキアミ
  • 加工オキアミ
  • ボイルオキアミ
  • ムキエビ
  • 練りエサ

生オキアミ

先に紹介したマキエのオキアミブロックから取ったオキアミです。
オキアミブロックによっては、粒が柔らかくツケエサに不向きなものがあるので注意が必要です。

加工オキアミ

生オキアミを加工したものです。
ハード加工や着色したもの等が販売されています。

ボイルオキアミ

ボイル加工され、生オキアミや加工オキアミよりも固く仕上がっています。
またボイルすることで身が白くなり、水中で目立ちやすいのが特徴です。

身が固いことからエサ取り対策に有効です。

ムキエビ

芝エビ等を剥いたエサです。

小さく切って針に付けたり、小アジやコッパグロが多い時には切らずに大きく付けて、エサ取りの層を突破させる使い方もできます。

練りエサ

主にチヌ釣りで使用します。
沈むスピードが速いのでグレ釣りではあまり使いませんが、エサ取りが多い時期には有効な場面もあります。

フカセ釣りの釣り方を初心者向けに解説

必要な道具が揃ったら、次は実釣です。
フカセ釣りは釣り方を覚えれば、安定した釣果を出すことができる釣りだと私は思います。
釣り人によって仕掛けも様々で非常に奥が深い釣りです。自身の釣り方のスタイルを確立できるとさらに面白くなります。
そのためにまずは基本的なことができるようになることが重要です。
釣り方については次の記事で解説します。

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